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小説
文化祭伝説! 2

『で、どうだね諸君?この僕の案は。』



教室内に残っている生徒達がざわめきだす

勿論賛否両論。


反対派から代表してメガネが出てきた



「メイド喫茶なんて不潔でいやらしいものを賛成するわけにはいきません!」


その言葉に反対派は「そうだそうだー!」と騒ぎ
賛成派からは大ブーイング



「ここは普通の喫茶店にすべきだと思いますが?」


『メガネ…お前の言っていることは確かに正しいのだろう。だが!!反対派のみんなは本当に反対したくてしているのか!?』


俺の言葉に眉間にシワを寄せる者や表情が固くなる者がいる


よし。



反対派の人たちに向けてビシッと指をさす


『本当に君たちはそれでいいのか!?本当にただの喫茶店で満足か!?つまらん、実につまらん!!俺には分かる。恥ずかしいのだろう?メイド喫茶をやりたいと手を上げることに恥ずかしさをおぼえているのだろう!?だがそんな恥ずかしさに打ち勝ってほしい!!何故ならばっ…!!』



辺りがシーンと静まる


そこで俺は哀しみのこもった笑顔を皆に向け 静かに言った



『…だって、来年はみんなバラバラのクラスなんだぜ?バカみたいな事した思い出、残してーじゃん…。』




ポツリ ポツリと、名も知らない奴がつぶやいていく


「まぁ…確かに磯野くんの言うことも分かるかも…」

「みんなの思い出の事まで考えてくれてたなんて」

「ま、やってもいいんじゃね?」


そしてクラス中から賛成の意見が飛び交った



『みんな…ありがと…。』



俺はみんなから見えない位置に顔を向けニヤリと笑った






計画通り






「ちょ、ちょっと待って下さいみんな!私は認めてません!!」


ちっ
やっかいなメイド…じゃないメガネだな。


「それに!!まだ全員の意見聞いてないでしょう?」


メガネはそう言い眼鏡をあげながら不適に笑った



く…くそっ
コイツ、やりよるわ…!!





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