小説 夢、到来! 9 「今朝の事とは…その事です。」 『……そっか、それでこのザマか。』 「………。」 言い過ぎ?うるせぇ。 止める人がいない今!まさにずっと俺のターンだ!!!! 『お前らは、中島の鬼レッスンを自分達で受けると言ったんだぞ。それを裏切った。それはお前らが悪い。』 「…はい。」 みんな反省してる顔をしてるな。 『それでもまた、中島のレッスンを受けたいと思うか?』 「!!」 みんなは顔を見合わせ困った表情をする。 所詮、その程度なのか…。 「…受けてぇ…いや、受けたい、です…。」 『!』 優助は、みんなに向かって言う。 「だって中島さんだけだぜ?あんなに熱心に俺らに野球教えてくれようとしたの!みんなも感動したろ?あの人、マジで野球やってる。俺も…マジで野球がやりてぇ!!」 「優助…。」 「優きゅん…。」 「…そうですね。僕も、僕らも、また中島さんのレッスンを受けたいです!」 …子供達の輝く目に驚いたぜ。 『…そっか。じゃあ俺が話してやんよ!』 俺がそう言うと、みんなが笑顔になって喜ぶ。 まぁ、俺もアイツと話したいしな。 『そういや本家監督は…?』 「来てませんよ。」 逃げたか。 まぁいい、この俺様によっていずれ後悔するがいい…くっくっくっ! 『じゃあお前ら、今日は…もう帰れ。明日から地獄がまた始まるからなっ☆』 そう言って俺は子供達に背を向けると、奴の家へ向かった…そう、鬼ヶ島へ。 [*前へ][次へ#] [戻る] |