小説
夢、到来! 8
―――…
あの人は…中島さんは、何故か僕らより早く来て、グラウンドを整備していました。
そして僕らに気付くと、挨拶をしてきました。はじめはそう、とてもにこやかに。
「みんなぁ、おはよぅ!今日からよろしくねぇ!!」
ユニフォームに着替えた僕らは、まず、中島さんの合図によって収集をかけられました。
「えっとぉ…改めてよろしくねぇ。俺ぇ、野球の事になると熱くなっちゃうけどぉ…みんな、ついてきてくれるかなぁ?俺にはぁ、みんなの野球やりたいって気持ちが、凄く伝わってくるんだぁ。」
驚きました。
この人の前で、誰がやる気を見せていたでしょう。
…誰もいません。
でも確かに、僕らには野球をやりたい気持ちがありました。
今までの監督は、とてもやる気のない人でした。
僕らへの関心もない。
だから、僕らは中島さんに…信頼を抱きました。
「俺のレッスンは厳しいらしいぞぉ。みんなそれでもぉ、強く、仲間を信じれるチームになりたいかぁ?」
そして僕らは口を揃えた。
「「「「「はいっ!!!!」」」」」
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