歪みのリボーン
帰宅
大きな扉が開き出迎えたのは、いつもの自称右腕だけでは無かった。
そこにはほとんどの守護者が集まっていた。
居ないのは晴れの守護者程度だろうか。
いつも離れに住んで、めったにこちらにやって来ない雲雀まで自分を待ってましたと言わんばかりに出迎えられた。
「ご無事でしたか10代目っ!」
「うん、無事骸は回収出来たよ」
綱吉の答えに獄寺は渋い顔をする。
「骸のことなんて心配していませんよ。
10代目はあの南国果実に何もされませんでしたか?!
大丈夫ですか?!」
そう言って自分の肩を握って叫ぶ獄寺を綱吉は若干ウザそうに顔を背ける。
「だ、大丈夫だよ獄寺くん」
「それで、六道骸はどこだい?
今直ぐ咬み殺して上げるよ」
雲雀は綱吉の周りをキョロキョロと見渡してトンファーを構えた。
「おいおい、助けた意味が無くなっちまうじゃねぇか〜」
そんな雲雀を見て山本は笑いながら突っ込みを入れた。
「笑って言うことじゃ無いんじゃ…
それよりボンゴレ10代目、その子は?」
ランボが綱吉の腕に収まる小さな子供を指差した。
一同驚いた様に小さな少年を見た。
余りに静かに眠っていたため、全く気付かなかった。
美しい藍色の髪がサラリと流れており、それは先程までの話題の中心人物を彷彿とさせる。
「わお、隠し子かい?
あいつは監獄で一体ナニをしてたのさ」
そう皮肉を零しながらも、少年の可愛いさに雲雀の口元が緩み、手は子供の頭に向かっていた。
他の連中もなんやかんやとざわついていた。
「雲雀さん、信じられないかも知れませんが…
これが六道骸ですよ?」
雲雀の手がピタリと止まる。
「……この子が?」
「10代目?何を言ってるんですか?」
「おーっ、骸眠ってるのな!」
「山本氏、大きさに疑問を持たないんですか?」
「ん?」
「綱吉、説明して貰おうか」
「はい」
綱吉はヴィンディチェが出した骸の出獄条件を説明した。
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