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a man with a double character

 





跡部と鳳が私を殴ろうとしている。

頭ではそう理解していても体は動けなかった。


ただ、私はボーと見ていることしか出来なかった。

……私、また殴られる。


パシッ


「「!?」」

「もう、止めろよ…。」

「………。」


えっ…そんな声を出していた。

私の目の前には宍戸と日吉が鳳と跡部の腕を掴んで止めていた。


「彗歌!大丈夫?」

『……ジロー。』


そうだ、ワンパターンなんかじゃない。

変化しているんだ。


…真実を知っていてくれる人がいるんだ…。

私を助けてくれる仲間がいるんだ。


「宍戸さん!?何故あなたが…。」

「俺は真実を知ったんだ。だから、俺は彗歌を守る。」

「…っ、騙されないで下さい!!」

「お前がな!!」


あっ…そうだ……

私の味方なら…鳳と宍戸のダブルスコンビは…


「また、お前か。」

「ええ、俺も真実を知っているので。」

「……戯れ言を…。」

跡部と日吉もだ。

早く…早く終わらせないと…


明後日は休みだから朝から部活がある。

その時に言わなきゃ…

真実を言わなくちゃ…


「み、みんな!もう止めて!!」

「……美乱。」

「美乱は大丈夫だからぁ…。」


このままだとキリがないとでも思ったのか、美乱がそう言ってきた。


そして、今日の部活は終了した。


でも、部室を出るとき向日にお前のことは信用できないと言われた。







 

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あきゅろす。
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