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『あ、待って!』


先輩の登場で、夏樹クンは少しこっちを振り返ったけど何も言わずに廊下を歩いて行ってしまった。



まだ誤解といてないのに。



でも、何て言えばぃぃの?


しつこいくらいプラス思考な先輩に付きまとわれて、迷惑してる。

でも、私にも原因があるのをわかっているから、蔑ろに出来なかった。



それが、あんな噂に繋がるなんて…



蒼が好き。


でも、知らないふりして付き合えば、あの時の二の舞。

諦めるしかないってわかってる。



じゃ、先輩は?



私のために髪まで切ってくれた、そんな人を簡単に切ることが出来る?




「あいつ…この間助けに来たよな?

もしかして、あれが蒼ってヤツ?」


『違います…』



「そっか。」



先輩はきっと本気で好いてくれてる。


私はそれに応えればぃぃの?



どぉしたら…



噂されず生きていけるの?





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