ある男曰く、


・イザシズと言い張る
・なんか時代物っぽい
・多分年齢差?
・うっすら死ネタ?
・キャラは当たり前のように崩壊
・やおい。









ああ、あの紅い目の先生ね。
こないだ若い頃に描いた画がなんだ、賞を戴いたかなんからしいじゃないか。
あんたそれで来たのかい?
熱心な事だね学生さん。
それで、先生はなんの画が賞を戴いたんだい?
若い男の子の画。
そりゃあんた、あれかい、くすんだ金髪の若い男の子が、胡座をかいて座ってる奴。
あれなら見た事あるよ。
あの時分はほれ、ここだよ。
ここから覗けばいつでも見れたもんだよ。なにがって、描いてるのをだよ。
先生が男の子を座らせて、着物をぐっと下ろしてね、臍まで出してから、墨を摺り出す景色をさ。
まあ俺は見た事無いけどねえ。
だってありゃ、ちょっとおかしかったってもんだよ。
なんせ先生、あの画をさ、毎日少しずつ、少しずつだけ描いてたからね。一筆ずつね。











ある男曰わく、










「先生は変わったお方ですね」
そう言って青年はつう、と視線を下げた。伏せた睫は縁側からの日を受けて、その髪と同じ金に透ける。
隠された瞳と、白い肌が一層色めいて映るのは、夜ではないと男は考えていた。

恥じらいを見せずに晒した肩、細すぎず、それでいて主張し過ぎる事の無い筋の張った二の腕。
男はそれをゆっくりと目でなぞり、次に手元に敷いた和紙になぞる。
時に細く、太く。墨は白に、青年を描いていく。肉体の僅かな鼓動と、日の光に相反する色香まで写しとろうとせんばかりに、男は一心に青年を見つめ、描く。




「俺を描いて、どうしたいのかがわかりません」
「そう」
「何故この時間しか、描かないのかも」
「そう」


閉じ込めねばならないのだ。
青年はいつか、戻らなくなるのだから。
墨と紙に、捕らえてしまわなければ。

男は焦っていた。


「俺は、あなたの画になった後は、ここにいてはならないのですか」


ほろ、と大粒の雫が頬を零れ、胡座をかいた膝に染み込んでゆく。


男は、それすらも描こうと筆を動かしている。











ある男曰わく、











あれ、学生さん。
もう帰るのかい、あっという間だな。
それにしても先生も不憫な方だ。亡くなった後に賞を取るなんてなあ。え、画の男の子?
もうとっくの昔に亡くなっちまったよ。先生よりももっと前だね。ここいらではその子、先生に………。

っと、長話をしちまったな。すっかり暗い。
俺は日が陰った後の外がどうも苦手でね。

いやいや、病気とかではないけどね。昔、俺には日の光が一番良いって言った人がいてなあ。
それ以来、どうにも暗いのがダメになってしまったのさ。
変な話だねえ、全く。ねえ?








ある男曰わく、







/YAOI!!!!!!
前のジャンルからのリサイクル品でした。



あきゅろす。
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