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小説
親友
「ん〜…誰だっけ」

ゆいも思い出せないみたいだ。


アイツは一言で言うと…

かっこいい
ぼーっと座ってる姿すらかっこよかった。
ただ外を見てるだけなのに、かっこよく見えた。
そんな風に同性に対して思うやつはうちぐらいだろう…。
だけど、うちだってこの時は自分が同性に恋をするなんて思ってなかった。
中学時代にも彼氏は居たし、うちは一般的に可愛い方だったらしく男には苦労したことがなかった。
入学してからも「一目惚れした。」とか言われて告白されていた。
身長も高くて、笑顔が可愛い"ゆうき"は、うちも気になっていたからすぐにOKした。
            
うちは吹奏楽部に入った。
アイツも…。

気が付くと、うちとアイツは一番仲良しになっていた。
帰る電車が一緒だったのもあるけど、アイツは最初の印象とは違って、すごく騒ぐ方だった。
だから一緒に居て楽しかった。

うちらは何をするにも一緒だったし、どこに行くにも一緒だった。
ディズ〇ーランドにも行った。
夏休みには、互いの家に泊りに行った。
周りから見たら、ただの仲の良い友達に見えたと思う。
実際、仲良しだった。
だけど……ただの友達じゃなかった。
冬休み、アイツの家に泊りに行った日から…

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