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感情の裏返し
「護衛はついで、なんだが…」

団長の突然の訪問に従者は
今にも主を殴ろうと握り締めていた拳を解き、頭を下げる
だが主の反応はと言うと

「なっ!!お前、い――ごふぅっ!!」
「だから口調を直せって言ってんだろが…失礼しました。主の無礼をお許しください」
「あ…あぁ。構わない」


「コホン…本題に入るが…ソヌン
コレはお前にとっても大切な事なんだぞ?」
「意味分かんねぇよ」
「まぁ…聞け。
お前の大剣は誰が選んだ物だ?」
「代々家に伝わってるもんだよ」
「道理で合っていない訳だ」
「は?どうゆう意味…ですか?」

口調が変わったのは従者が彼の足を思いっきり踏んだからである

「お前の体にその大剣は合っていないと言ったんだ」
「!?」
「体とのバランスがとれていない
その様では強くはなれまい?
強くなりたいのだろう?ならば一緒に来い。ソヌン・レイグランド
私の為では無く、自分為に」
「…自分…の…為…………」
「あぁ…そうだ
鍛冶屋の腕は保障する
素晴らしい剣を作ってくれるはずだ…どうだ?」
「……なら…ヴィンセントもだ」
「え?」
「ついていってやるから、ヴィンセントも連れていけ!!」
「ソヌン!?何を!?」

従者は驚いて制止の声をかける

「…何故?理由にもよる」
「コイツと…ヴィンセントと俺は強くなったんだ
俺だけいい剣を作ってもらって
強くなんのは納得できないんだよ
だから連れていってヴィンセントの剣も作って貰う
そうじゃなきゃ俺は行かねぇ」
「ソヌン…」
「…いいだろう。
と言ってもこれはお前の為だ
わざわざ断らなくともよかろう?それとも何か?私の護衛も兼てくれるのか?」
「なっ…!!
そっそんなんじゃねぇよ!!
べっ別にお前が心配だからとか
女の一人旅は危ないとか
その刀が気になったりとか
しっしてないんだからなっ!!
強くなってお前を倒すためだ!!倒すためについていくんだからなっ
勘違いすんなよっ!!」

「…?勘違いなどしていないが…
そうか。ついて来てくれるか
ありがとう。宜しく頼むよ
ソヌン、ヴィンセント」

「べ…別に」
「はいっ!!
全身全霊でお守り致します!!」


二人の答えに嬉しそうにアルティナは微笑んだ

その後ろで副団長…ヴァイツが
何故眉間に手を当てていたのは分からない



部下の新たな一面

(…勘違い…?
また私は余計な一言を
言ってしまったのか?)
(やっぱり…アイツってアレ?)
(はい。ツンデレ属性ですね)
(つ…?ツン?属性?アイツの属性は炎じゃないのか?)
(えっ…と…<ヴァイツを見る>)
(知らなくていいですよ。アル
知っても混乱するだけですから)
(ん?んー?む?)
((困ってる団長…これが萌…!?))
((って言っても調べるんだよな…この人の場合))



2008.1.27 黒凪

色々すみません
もうノリで書きました




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