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帝白物語 第1章
confront5

放課後…青学メンバーは太陽の入院の事実を手塚によって伝えられた。

「太陽は不慮の事故により入院中だ。だから太陽が今までやっていた事は自分達でやるように。以上。」


(予想はしていたが…皆のざわつきはかなりのものだな。)



「何でぇ!太陽のお見舞い行きたいにゃあ…」

「英二…その気持ちは分かるが今はやらなきゃならない事がある。」

「うぅ…」


「太陽先輩が…。でも生きてるなんて不死身だな」

心配はしてるのだろうが憎まれ口しか出てこない海堂。

それに対して口を出すのはもちろん…。


「うっせぇマムシ!太陽先輩がこんな時に事故に遭うなんてなぁ…。」



「鏡見に明日お見舞い行きたいね。」

「そうだね、僕も行きたいね」

河村と不二は何だか明日来てくれそうな雰囲気だ。

「元気になるように栄養ドリンクを作らねば…」

乾は逆に治りを遅くさせそうでかなり怖いが、同行するようだ。

「…太陽先輩が…。」

「越前、明日病院に顔を出すつもりだがお前も行くか。」

「部長も行くんスか。」

「一応な。」

「ふーん…。俺はいいです」

「そうか。」


越前は…行かない事を選択した。

太陽がいなくても、という所で多少意地なのかもしれないが。

太陽なしで始まった青学テニス部。

その様子を隣のコートから目を細めて見る葵の姿があった。











「ドリンクー!1年ねぇぞ!」

「「すいませんっ!」」


「こっち、ボールの準備も出来てないぞ!」

「「す、すいません!」」


堀尾達の走る回る姿が絶える事は一切なかった。


「こりゃあ…ひどいね」

さすがの不二も見苦しくなったのか頭を抱えていた。


「太陽がいない穴って…結構大きいみたいだな…。」


副部長の大石、手塚と不二だけではなくテニス部全員が太陽の存在を痛感していた。


「これだけ太陽に頼っていたんだね〜」


菊丸がそう言うと皆が苦笑いを浮かべていた。



「…練習にならないな。」

「手塚もお手上げか…」

ドリンクを手塚に渡そうとする乾。

それも綺麗にあっさり断り練習を無理矢理再開させたのだった。
















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あきゅろす。
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