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帝白物語 第1章
confront4


「太陽が入院…ですか。」


竜崎から朝から呼び出しがあったので朝練が終わってから彼女の元へと向かった。


そしてたった今あの打ち上げの帰りに事故に遭ったという事を聞かされたのだ。



「奇跡的に対した傷は無いらしい…が、…太陽の穴は…デカイかのぅ」

「……。」


手塚は何も口にする事はせず黙って窓の外を眺める。


最初の方こそはいても変わらないと考えていた太陽の存在。

なのに今はいて当たり前の存在になっていた。

その為、太陽の抜けた穴が皆にどう影響するか…。


「太陽の病院を…後で教えて頂いてもよろしいですか?」

「…あぁ。」


さて…これを部員の皆にどう伝えようものか。


手塚はもちろん太陽の心配はしていたが伝えた後のメンバーの様子を想像していたのだった。







■■■□■

「手塚いる!?」

「…なんだ葵か…。」

「悪かったな!」

慌てた様子で手塚を尋ねてきたのは太陽の友達、葵であった。


彼女はテニス部の部長、そして手塚とは1、2年ともクラスが同じだった為もちろん話すことの多い二人だった。


だがクラスが離れている今、なにか用事が無いと話す事は少ない関係となっている。


そんな理由がある訳で何かがあったと予想しつつも手塚は葵の話を聞く。


「それで何かあったのか?」

「ねぇ、何で太陽は休みなんだ?」

「何故俺に聞く。」

「マネージャーなんでしょ?連絡来てない訳ないじゃん」


葵の言う事はもっともだった。

休む時には葵に連絡すると言っていたのに太陽からは連絡が無い。

だとすれば太陽の身に何かあったのだ、そう感じたのだ。


自分に連絡はできなくとも学校には連絡される、テニス部の所属している太陽だったら手塚が既に知らされているのだろう、そう予想していた。



「…太陽は…入院中だ。」

「…は?何で?」

「この前の試合の打ち上げの帰りに事故に遭ったらしい。」


「!?太陽は無事なんだろ?」

「あぁ。奇跡的に軽傷で済んだそうだ。」


「…太陽…。」


軽傷で済んだと言えども普通だったら大怪我だ。

…それ以前にもしかしたらこの世から消えていたかもしれない。


そう思うと…恐ろしくて仕方なくなる。


太陽の存在が1度でも消えかかったのだ。



「…アイツ何考えてたんだよ…」

「さぁ…な。あの時から何か様子はおかしかった」

「国光…私太陽のこと何も知らないの。ただ…見たことあるような気がするだけなの」

「……?」

「わかんない。合ってるか…。」


未だに太陽の正体は不明のまま…。あまりに秘密が多過ぎるが故に。

















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あきゅろす。
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