ショートストーリー 君は誰のもの?[ミロカミュ] 「全部オレのものにしたいな」 と言ったらイヤがるかと思ったが、カミュは案外笑って答えた。 「残念だがわたしはものではない」 そう、その通り。 カミュは、当然だがものなんかではないし、オレとカミュはこれまでもこれからもずっと対等だ。 でもオレのものだって言えたらいいなと思ったのだ。 女神の聖闘士としての自分の役割を果たすことはむろんだが、それ以外の自分の全ては愛する人のために生きたい。ひとりの人として。そう言う意味でオレはカミュのものでありたい。 全部あげるから、オレのものになれよ。 [*前へ][次へ#] [戻る] |