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BLEACH
第二章 壱








それから幾年か経ちました。




私の大きなお家に。
小さな変化が。
齎されました。

















ある日。
木漏れ日がそそぐ薔薇のお庭のテラスで本を読んでいると。
ふと影が濃くなりました。
上を見上げれば、そこには   あなた。
胸の鼓動が速くなるのを感じました。
顔もなんだか熱くなってきたみたいで。
恥ずかしくて視線を本へ戻し。


「何か用?」


「ご主人様がお呼びです。」



鼓動の速さは一気に治まり、顔のほてりはすっかり冷めてしまいました。
気の向かない代わりの父さまの呼び出しに。
それでも律儀に応えるのは。
あなたをもう二度と、あんな目に遭わせたくないから。
きっとあなたは私のこの気持ちに気付いてはいないでしょうけれど。
(あんな事件のことなんてもう忘れてしまったかもしれないし。)





「わかったわ。・・・そのかわり、帰ってきたらお話の相手、してくれる?」


「もちろんです。」


「約束よ?」


「はい。」


ふわり。
笑ったあなたの顔はあの時よりも大人びていたけれど。
やっぱり優しくて。
あたたかくて。
大好きな笑顔でした。




















けれど。
回り始めた歯車は。
元には戻れないのですーーーーー










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あきゅろす。
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