93゚ (13) 暫く來人さんに抱き着いていると… 「副長!!…白川組が!!!」 「銃を所持しています!!」 「チッ…んでこんな時に。おめぇらは志紅と詩遠君を命懸けで守れ」 「はいっ」 「お2人共…こちらへ」 急に本家内が慌ただしくなり、組員の人達が銃を片手に走り回る 俺達は組員の2人に手を引かれ、奥の部屋へと案内される 「ここにいてくださいね?俺らが全力で守ります」 力強い言葉を言い、俺達を守るように正面に立つ 怯える志紅の頭を撫でながら、自分も落ち着くように心を落ち着かせる 「志紅…だいじょ!?」 「詩遠?」 志紅に声をかけようとした途端、いきなり目の前が真っ暗になり意識が飛んだ 最後に志紅の声を聞きながら―――… [←][→] [戻る] |