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「雅之さんって本当、料理上手いよねっ」
 
大室間に行くと皆さんが暖かく迎えてくれた
 
雅之さんの料理を数分でたいらげ、思った事を伝える
 
結構照れ屋な雅之さんは、赤面しながらもお礼を言い早々とその場を立った
 
「雅之さんって……可愛いんだね」
 
「いや、いつもは顔を赤くしたりしないッスよ」
「…さすが、詩遠さんだよな」
「おぉ」
 
えっ…そんな尊敬の眼差しで見つめられても…
 
ヤクザABCさん達にタジタジの俺に、來人さんは苦笑いしながら頭を撫でてくれる
 
「「おかえりやさい」」
 
玄関の方から大きな声が聞こえ、そちらの方に意識を向けると……
 
幸せそうな遙さんとビクビクしながら歩く志紅がいた
 
「遙さんっ、志紅っ!!」
 
2人に抱き着くと、最初は戸惑ったようだが抱き締め返してくれた
 
志紅と手を繋ぎ…って高校生がなにしてんだって話なんだけど。
 
大室間へと着く
 
「あー來人じゃなくて…あのーお前の弟?兄貴?あいつ呼べ」
 
「はぁ、壊人ですか?…弟ですよ」
 
來人さんは呆れたように遙さんに言う
 
幸慈といい、遙さんといい…この組は大丈夫かな?
 
組員の名前もろくに覚えてないなんて…
 
駄目でしょ?
しかも、組長と副長だよ?
 
いつか潰れる
絶対潰れるから!!
 

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