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93゚
(02) -Side??-

 
「ええーっ、俺がリーダー?」
 
向こうの方で僕の愛しい愛しい王子様が叫んでいる
 
リーダーになったんだ…グループのみんなに僕がやるよ。と声をかける
 
席を立って、王子様の後を着いていく
 
やっぱり可愛い…僕だけの王子様
 
誰にも渡さないんだから
 
急いで隣をキープ。
 
予想以上に重い実験用具
 
すると、隣から白い手が伸びてきた
 
「まだ持てるから持つよ?
重いもんねー」
 
詩遠が僕が触ったものに、触れてくれたっ!!
 
どうしようっ、嬉しい!!
 
「あ、ありがとう!!」
 
「ううん。
あ、名前教えて?…どっかで会ったような気がするんだけどさ」
 
覚えてくれてる…
 
まだ貴方がくれたティッシュ残してるんだよ?
 
貴方が落としたものだって持ってる。
 
「僕は真矢 マヤ 。羽山 ハヤマ 真矢です」
 
にっこり笑ってお辞儀をする
 
詩遠も同じようにお辞儀
 
真矢でいい?と聞かれ、即答する。
 
勿論、イエスに決まっているが
 
「なんか"ま"と"や"が多いね」
 
僕のグループにまで一緒に歩く道…すごく楽しかった
 
他愛のない会話
 
もう少し、もう少しでそれが毎日できるようになるんだ
 
待っててね、僕の王子様
 

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