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鋭い痛みに耐え、本題に入る
 
「で、んだ?このふざけた内容は」
 
「え?」
 
ポカンと口を開けて、俺の出した携帯の画面を見つめる
 
そこに開いてあるのは、詩遠が俺に送ってきたメールの画面だ
 
『んー…意外に学校楽しいから、卒業したいかも…
それに、生徒会役員になっちゃったし…今、文化祭の準備中だし』
 
ということは迎えにくるなと言うことであって…
 
卒業って、あと1年と半年もあるじゃねぇか
 
「はぁ〜…一時的に入学させたのが失敗だったな」
 
「むっ、なにその言い方。学費だったら自分で出すから」
 
いーっと俺を睨んで、ココアで暖かくなったコップを持つ
 
一杯飲んで、まだ膨れた顔で言う
 
「じゃぁ、文化祭終わったらね?…でも休学ってことにしてほしい
 
折角、友達出来たんだもん。会いに来たいよ」
 
コップをかたかた動かしながら、上目遣いでねだる
 
少し考えてから口を開く
 
俺も考え方が甘くなったかもな
 
「後半年は通っていい。高3からは休学にするからな」
 
「こーじっ!!…へへっ、ありがとー」
 
にへーっと顔を緩ませながら、少しずつ俺に近付いてくる
 
俺の座っているソファーの隣に腰を下ろし、傷を自分が負ったのかのように痛そうに撫でる
 
小さく謝るのが聞こえた
 

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