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93゚
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遙の部屋を覗くと、パソコンとモニターがいくつもあった
 
壊人も傍で手伝っていた
 
「遙。なんか分かったか」
 
「はい、俺たちが話していたところを全部見ましたが、忍び込んだものは居ませんでした」
 
白川が寄越したものは嘘をついていない…ということか
 
「次に、屋敷の周りをみたところ…怪しいものが1人…」
 
壊人が紙を一枚持ってきた
 
そこには壁の影に人間が
 
「この瞬間の映像を見せてくれ」
 
遙がパソコンに向き直り、キーを素早く打っていく
 
モニターの映像が早送りのように、場面を変えていく
 
「ここです」
 
一旦映像を止め、じっくり見る
 
「拡大…できるか?」
 
「えぇ」
 
遙の指がキーの上を滑る
 
モニターに映っていた映像が、一定の時間で変わっていく
 
「これ以上は…」
 
「十分。画像、綺麗にしてくれ」
 
少しずつ変わっていく画像に苛々が募っていく
 
やっと綺麗になった画像を見る
 
「なっ……」
 
「幸慈さん?」
 
「…葎 リツ」
 
なんで葎が…
 
まさか…白川の?
 

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あきゅろす。
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