☆11代目!?☆
2
俺っていつもこんな風にからかわれても何も言い返せない。黙ってうつむいく...。
「ちょっと、ノブに何の用?」とアキちゃん。
「ご!ごご、獄寺さん!おはようございます。いや、ノブと少しばかり日常の会話というものを楽しんでいただけですよ。じゃ、じゃあな、ノブ」
そういってさっきまで俺のことを笑っていた奴らはそそくさとその場を離れた。
「今の本当?大丈夫?」
と心配してくれるアキちゃんは、時々怖いけど、やっぱり優しい。それに比べて、俺、男なのに情けない...。
「うん!本当だよ。心配してくれてありがとう」
ニコッと笑顔を見せるとアキちゃんは「よかった」と一言言って、自分の席に戻って行った。少し顔が赤かったような気がするけど、どうしたんだろう。なんか他の人にも見られているような気がする。俺ってまたなんか変なことしたかな?
『ノブってば、笑顔が可愛すぎるのよ!!男女関係なくノブの笑顔見たさに色々ちょっかいかける奴らが多くて、駆除が大変。本人は無自覚だし...。母親似なのね。』
そんなことは俺は知らず、今日も退屈な授業が始まる。
と思われた...。
ガラララララ
「きりーつ、れい、ちゃくせーき」
クラス委員長のアキちゃんの号令で一斉に挨拶をして朝礼へと移る。うちのクラスの担任はおじいちゃん先生だ。
「えぇ、ですからして、以前にも話があったと思いますが、英語教員の松澤先生が産休のため、新しい先生を迎えることになりました。入ってください。」
あ、そんな話あったな。松澤先生英語についていけない俺にも優しく教えてくれて、好きな先生だったんだけどなー。代わりの先生ってどんな人だろう。優しい人だといいな。
「失礼します」
と俺の考えとは裏腹に聞き覚えのあるこの声は…
「お、お兄ちゃん!?!?」
とアキちゃんの大きな声に賛同。そこにはリボーン兄さんが立ってた。
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