ColorfulDays!
◇
あれから手塚部長が不在の今部長補佐として全体の指揮を取っていた大石さんは後の引継ぎを乾先輩と神子部長に任せて桜花先輩を保健室に連れて行き、コートに残っていた私達は練習を再開した。
皆、時間も忘れるぐらい集中して乾先輩と美月先輩が作った強化メニューをこなしていたらいつの間にか日が沈み部活終了時刻になっていた。
「っと、もうこんな時間か。今日の練習はここまでだ!」
校舎の時計を見て神子部長が周りに指示を出す
「「っしたー!!」」
部員の声と共に今日一日の練習時間が終わりを告げた
「桜花先輩大丈夫ですかね?」
「大石がついてるんだし大丈夫だろう」
今日の出来事を振り返りながら神子先輩と帰り道を歩く。
「そうですよね!大石先輩がいれば安心ですもんね!それにしても乾先輩一体あのドリンクになにいれてたんだろ…」
「うーん…あの桜花が気絶するぐらいだからな。私達の想像以上の物をいれてたんじゃないか?」
「想像以上の物かぁ…」
ふと乾先輩が不気味な笑顔でドリンクを作ってるビジョンが頭に浮かぶ
「どうしたりり子?顔色が悪いぞ」
「あっ、いや!大丈夫です!あはは!」
神子先輩に顔を覗き込まれて妄想していたことを悟られないように空笑いを浮かべた
「それならいいが、りり子も大会近いんだから身体を壊したりするなよ?」
「はい!気をつけます。」
「いい返事だ…
あれ?あの4人は見覚えがあるな」
目の前に知り合いらしき人がいたのか目を細めながら遠くを見据える神子先輩。神子先輩の視線の先が気になり私も前に視線を向けたら制服姿の4人組の男の姿が目に入った。
じっと見つめていたら、その中の一人がこちらの存在に気付いたのかすごいスピードでこっちに向かって走ってきた。
こっちに向かってくるあの人ってまさか…
「け、謙也さん!?」
そう言い終わる前に息を切らした謙也さんが目の前に現われた
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