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昨日から、ずっと雨が降り続いていた。洗濯物が乾かない!と泉先生は叫んでいた。…実際洗濯したのは僕なのだが。

雨だったので恭はバイクではなく、傘をさして登校していた。まだ7時なので、登校している生徒はいなかった。













ザー……

雨は未だに降っていた。
人が登校しだしてきた時刻、恭は一人応接室で書類整理をしていた。

フと、窓の外に目を向ける。

そこには恭の嫌いな草食動物達がたくさん歩いているのが見える。
その中で一際目立つ、明るい茶色に近い髪色。
そこには幼なじみ、妹のような存在の彼女、京子がいた。
恭の目線は自然と京子の首にいく。


そこには、一筋の線があった。










「…京子………ごめん。」








彼女の首に残った、昔の傷跡が恭の心を締め付けた。

恭は眉をしかめながら、窓際に立ち、京子を見るのではなく空を見上げた。



雨は、激しかった。




















「…きょーや………。」




空を見上げた恭は気付かなかった。


…自分を悲しげに見つめる、彼女の視線に。



補足▼
京子の首は傷跡が残っています。理由は後程。


















[咬み殺す#]

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