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離したくはない




「「乾杯ー!!」」


結局、掃除に洗濯、更には簡単なつまみまで作らされるはめになった。

一応、俺が客人なのに。


「おし!やるぞ」
「お、やる気満々じゃん」
「ったりめーだろ」


これで帰ったら、完全なるタダ働きになってしまう。
当初の約束を忘れてはいかんとコントローラーに手を伸ばすと大和もそれを見て笑いながら電源を入れた。


「俺レアル〜」
「じゃあ、俺バルセロナ〜」


チームも決めて、15分設定にしたらキックオフ。


「マジ勝つし」
「なあ、宮田」
「あ?」


ゲームとは言えど、時々酒などに手を伸ばしながらも真剣にプレーをする。そんな時に、声を掛けられ大和に振り向くと真剣な表情をしていた。


「お前、俺の嫁にならねぇ?」


そんな事を真顔で言われてコントローラーを落としそうになった。一瞬、思考が停止する。


「…は?」
「ぷ、反応遅っせ!」


大和は、目を丸くさせ間抜けな顔をした俺の顔が面白かったのか、ゲラゲラ大声で笑いだした。





(※ゲーム内容は、友達がやっているのを1度見ただけなので違っていたら、すいません。)


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