離したくはない 2 「「乾杯ー!!」」 結局、掃除に洗濯、更には簡単なつまみまで作らされるはめになった。 一応、俺が客人なのに。 「おし!やるぞ」 「お、やる気満々じゃん」 「ったりめーだろ」 これで帰ったら、完全なるタダ働きになってしまう。 当初の約束を忘れてはいかんとコントローラーに手を伸ばすと大和もそれを見て笑いながら電源を入れた。 「俺レアル〜」 「じゃあ、俺バルセロナ〜」 チームも決めて、15分設定にしたらキックオフ。 「マジ勝つし」 「なあ、宮田」 「あ?」 ゲームとは言えど、時々酒などに手を伸ばしながらも真剣にプレーをする。そんな時に、声を掛けられ大和に振り向くと真剣な表情をしていた。 「お前、俺の嫁にならねぇ?」 そんな事を真顔で言われてコントローラーを落としそうになった。一瞬、思考が停止する。 「…は?」 「ぷ、反応遅っせ!」 大和は、目を丸くさせ間抜けな顔をした俺の顔が面白かったのか、ゲラゲラ大声で笑いだした。 ・ ・ (※ゲーム内容は、友達がやっているのを1度見ただけなので違っていたら、すいません。) [*前へ][次へ#] [戻る] |