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Merry Christmas!! [SSL・沖斎]

※会話文のみでお送りします。




──ガラッ…


沖「あ、来た来た!」

斎「…何だ総司、冬期休暇中に呼び出して…。」

土「こいつの我が儘は、今に始まったことじゃねぇからな、諦めろ。」

斎「土方先…!?どうしてここに…」

土「俺が聞きてぇよ、んなの。
急に電話で『今から30分以内に学校行って、家庭科室の鍵開けてください』なんて言われたんだからな。」

原「案の定、俺と新八も呼ばれててな。
やるとは思ってたが、まさか学校でとはな…」

沖「だって、一番広いじゃないですか。」

新「だってじゃねぇよ!
世間じゃカップルが手ぇ繋いで街歩いてんのに…
俺たちは男だけで寂しくパーティーしろってか!?」

沖「仕方ないですよ、千鶴ちゃんに用事があったんですから。」

土「準備もしちまった以上、やるしかねぇだろ。
とりあえず斎藤、座ったらどうだ?」

斎「あ、はい…失礼します。」

沖「じゃあ、皆揃ったところで…」

平「あれ、近藤さんは呼ばねぇの?」

沖「うん、何か用事があるみたいだよ。
じゃあ改めて…メリークリスマス!」

全員「メリークリスマス!」



カーン←グラスが鳴る音


沖「あれ、土方さんたちはアルコールじゃないんですか?」

土「一応学校だしな。職員が飲酒するわけにはいかねぇだろ。」

原「持ってきてはいるんだけどな。」

新「この後、左ノの家かどっかで二次会だな。」

平「おじさんたちはいいよなー、呑気で。
生徒は宿題が山積みだってのに…」

沖「そうですよ。減らしてください、主に国語。」

土「なんでだよ!?そんな大した量はねぇよ…なぁ斎藤?」

斎「そうですね…夏期休暇よりは少ないので、すぐに終わりました。」

沖「終わりました、って…さすが一くん。」

土「いや、早すぎんだろ。
冬休み始まってまだ3日だぞ。」

原「平助も見習えよ。」

平「さすがに…無理かな…うん。」




沖「さーて、そろそろやりますか!」

斎「何をだ?」

沖「これだけ集まったら、やることは1つでしょ。

──王様ゲームっ!」



………。


全員「はぁああ!?」


沖「えー、何その万能?」

斎「王様ゲーム?」

土「斎藤、知らなくて良い…。」

沖「はい、みんな引いてー! 」


ガラッ←割り箸入った箱を出す音


原「ったく、しゃーねーな。
時間も時間だし、3回だけだぞ。」

沖「了解ですよ。じゃあ、新八さんから…」

新「おう。」





沖「みんな回りましたね?じゃあ…王様だーれだっ!?」

原「あ、俺だ。」

新「左ノかよー…」

土「無難なやつ言っとけ、原田。」

原「そうだな。じゃあ…1番と4番が抱擁。」

土「どこが無難だよ!」

沖「僕は3番。一くんは?」

斎「5番だ。」

土「俺が1番…で、4番は誰だ?」

平「…俺だ…。」

原「土方さんと平助か…はい、ぎゅー。」

土「おい、押すな原田…!」

平「総司も押すな!」


ぎゅー←


斎「おお…?」

原「王様が命令して、その番号の人は、命令を聞かなきゃなんねーんだ。」

斎「成る程…承知しました。」

沖「はい、そこ二人が消沈してるけど、とりあえず続きいくよー!」


ガラガラ…


沖「はい、王様だーれだっ!?」

平「あ、今度俺だー…
じゃあ、2番が5番の頬にちゅー。」

原「へぇ…言うな平助?
ちなみに俺、2番な。」

新「4番でよかったぜ…左ノとキスとか…」

原「文句あんのか、新八ぃ?」

新「当たり前だろが!」

沖「僕1番。土方さんは?」

土「…3。」

新「…てことは、5番って…」

斎「…はい。」

沖「一くん!?マジで左ノさんと…」

原「ま、王様の命令だからな。いくぞ斎藤…」

斎「はっ…原田先生、待っ…!」



(頬に)ちゅー…←



平「あー…左ノさんやっちゃった。」

原「命令だからな、気にすんな斎藤。」

斎「は…い…。」

沖「あーあ、一くん顔真っ赤ー。」

土「慣れてなさそうだしな、まぁ気にすんな。」

新「左ノだしな!」

原「よし、表出ろ新八。」

新「いや、マジな目やめろって!外寒いから!」

沖「じゃあラストいきますよー。」



ガラガラ…




沖「はいっ、王様だーれだっ!?…って、僕だ。」

土「よりにもよってお前かよ…」

平「一番まともじゃねぇ気が…」

沖「そんなことないない!じゃあねー…1番が2番を、3番が4番を、お姫様抱っこ!」

全員「………。」

沖「…何?」

原「…みんなのをまとめると…
俺が土方さんを、新八が平助をお姫様抱っこか…?」

斎「…俺は…」

沖「一くんは、僕がお姫様抱っこするよ♪」

斎「………。」

土「…まぁ、やるしかねぇか。」

原「土方さんはやられる側だけど…(笑)」

平「あー…不安。」

新「はぁ!?何いってやがる平助!安定感抜群だぜ、ほら。」


フワ…


平「うわっ、高い!」

新「な、大丈夫だろー?」


原「…えーと、いいか、土方さん?」

土「…仕方ねぇ。重いから、すぐ下ろして良いぜ。」

原「了解。よっ…」


フワ…


土「…っ!…もういいだろ、下ろしていいぞ。」

原「…土方さん、意外と軽いんだな。」

土「はぁ?平均だ。」



沖「…はーじめくーん?」

斎「…やらなきゃ、ダメなのか?」

沖「うん。」

斎「…そうか。ならば、一瞬だけ上げて、すぐに下げろ。」

沖「うーんと(汗)
とりあえず、失礼しますよ…っと。」


フワ…


斎「う…」

沖「うん、やっぱり軽い。どう?」

斎「…高い、な。」

沖「まぁね。高いの、嫌い?」

斎「いや、どちらかと言えば好きだが…」

沖「そう?そのままでもいいよ?」

斎「…っ…。」


土「おーい、そこのバカップル。
それ以上は家でやれー。」

沖「ちっ…土方さんのせいで一くんとちゅー出来なかった。」

土「だから止めたんだよ!
人前だってのに、顔普通に近づけてきやがって…」

斎「…っ///」

新「斎藤も顔染めんなー。」

原「意外と初々しいな。」

平「じゃあ、お開きにしよっか。暗くなってきたしね。」

原「じゃあ、俺と新八はこのまま土方さんの家に直行な。」

土「何でだよ!…ったく。」

平「俺は家でパーティーあっから。」

沖「僕はこのまま一くんを送っていきますよ。」

原「それはいいけど…とりあえず下ろしてやれよ(笑)」

斎「あ…そ、総司!」

沖「仕方ないですね。よっ…」



──外



土「…お。」

沖「雪ですね。」

原「寒いと思ったらな…。
お前らはそっち方向か、沖田、斎藤。」

沖「はい。じゃあ、さようなら。」

斎「さようなら。」




沖「…一くん、今ちょっとテンション高いでしょ?」

斎「な…何故…。」

沖「一くん、雪好きだもんね。…よっ。」



フワ…



斎「そっ…総司!?下ろし…」

沖「人いないから。それに…この方が、落ちてくる雪を早く見られるでしょ?」

斎「…敵わんな、あんたには。」

沖「え、何か言った?」

斎「…いや、何でもない。早く帰ろう。」






*1225 Merry Christmas*

〜 May a day great for you come〜





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あきゅろす。
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