その他
☆Reason the body is hot… [沖斎・R15]
数人の新選組隊士が、門をくぐって入ってくる。
特にすることもなく、近くで蹲っていただんご虫と戯れていた総司は、その一団に目を向ける。
(…あれは…3番組かな。)
見覚えのある一般隊士を見つけ、ふと考える。
すると、最後尾に、見慣れた幹部である斎藤一がいることに気付き、
そちらへしっかりと視線を向ける…と。
(…あれ?)
何か、いつもと違うような…
そんな気がして、立ち上がった足を、そのまま彼の方へ向ける。
「おかえり、一くん。」
「総司か…た、だいま…。」
照れくさそうに返しながら、少し視線をずらす斎藤。
…近付いてみて、普段と違って感じた理由がはっきりとする。
「…一くん、襟巻きは…?」
「…あぁ…。不逞浪士が大勢で来たときに斬られてな…。不覚だったが…」
スッ…と目の前に出されたものは、普段から斎藤が着けている襟巻きだった。
しかしそれは、数cmを命綱のようにして繋がっているだけで、
もはやただの布切れであった。
「珍しいね、一くんがそんな失態するなんて…」
「…もう二度と、不覚はとらん。
用はもう済んだか?巡察の報告に…」
くるりと向きを変える斎藤を見送ろうとする…が。
ふと、鼻をつく匂いに、引き留めてしまう。
「…待って、一くん。
…君、どこか怪我してるよね?」
「血の臭い…か?不逞浪士を斬った時のものだろう。
俺に怪我があるという訳ではない。」
そう言いながら、総司に捕まれているうでを払おうとする。
しかし、総司も伊達に血の雨をくぐり抜けてきた訳ではない。
返り血か、本人の血か…それくらいの区別はつく。
「…ちょっと来て。
あ、みんなは解散していいよ。はい、解散!」
「おい、総司!勝手に…」
手を打って、斎藤の率いる3番組を、勝手に解散させる総司。
止めようとする斎藤の声も聞かず、そのまま手を引き、
自室へ連れて行くのだった。
──スッ…
ふすまを開けると、先に斎藤を中に入れ、逃げないよう後ろ手にふすまを閉める。
閉じ込められた状況の斎藤は、連行されてくる間に観念したのか、
諦めたかのように、静かに座っていた。
「…怪我、見せて。自分でわかってるでしょ、場所くらい。」
「………。」
無言で着物の右腕を捲る。
着物の色が濃く、見た目では分からなかったが、
捲ってみると、予想以上の血が付着していた。
「…うわ、痛いでしょ、これ…」
「そんなことはな…っつ…!」
少し総司の指が触れただけで、肩を跳ねさせる。
そのせいで少し潤んだ瞳を、総司は見逃さなかった。
「…消毒、するよ。」
「…頼む。」
横に置いてある救急箱に手を伸ばす…かと思いきや、
そのまま総司は血に顔を近づけ、それを舐めとり始めた。
「そっ…っい…!」
「ちょっと我慢してて…すぐ終わるから。」
痛みに小さく呻きながら、されるがままに血を舐められる。
舌が肌を滑る不思議な感覚に、自然と体を震わせる。
「そっ…じ…もう、いい…!」
「うん、きれいになった。
…あれ?一くん、顔真っ赤だよ(笑)?」
口の横についた残血を、器用に下でぺろりと舐めとる。
その妖艶な仕草に、自然と目が引き付けられる。
「っ…そんなことは…」
「…もしかして、感じた?傷口で…」
「っ…!?そんなわけがあるか…っ!」
「…ふぅん?本当に?」
ばたばたと暴れながら抵抗する斎藤を尻目に、
もう一度腕を取り、今度は傷口を軽く抉るように舌を動かす。
「いっ…総司、やめっ…っあ!?」
「…やっぱ、イイんだ。痛いのが気持ちいいなんて、相当な変態だね?」
「だれ、がっ……も、離せっ…!」
本格的に抵抗をし始めたので、とりあえず離してやる。
荒れた呼吸を整える斎藤を、不適な笑みを浮かべた総司が再び引き寄せる。
「っ…!?」
「一くん、つっかまえたー♪」
ぎゅー…と、力一杯抱き締められたかと思うと、
次の瞬間には上を向かされ、無理に唇を重ねられる。
息を継ぐ暇もないくらいの口付けに、意識を持っていかれそうになる。
「ふっ…ぅ、…っは…!」
「…かーわいー♪」
やっと訪れた息継ぎのタイミング。
それを逃すまいと、先程よりも荒れた呼吸を整えようと、
必死に喘ぐ。
その行動を待っていたかのように、総司は斎藤の着物の
前を緩め、
その白い肌を露にさせる。
「はっ…そう、じ…何をっ…」
「ん?…一くん、白くて綺麗で…美味しそうだなーって、ね。」
「…ひっ…何、やって…!?」
白くきめ細やかな肌に、生ぬるい舌を滑らせる。
鎖骨から、下に…段々と降りていく。
動く度にびくっ、と反応する体は、先程よりもほんのり赤く染まり始めていた。
「ぅあ…総司、やめ…ぁ…」
「気持ち良さそうなのに…いいの?
ここもほら…全然嫌がってないよ?」
「っあ!?やっ…触る、な…」
舌に気を取られているうちに、下まで着物をはだかれる。
そのまま内腿に手を滑らせ、反応し始めていたそれを直に触られる感覚に、
ふるりと肩を震わせる。
「…ほら、ね?一くんの体は、どこも嫌がってないよ。」
「あ、ぅ…総司っ!もう…やぁ、っ…」
「もう限界?早いね…いいよ、いって。」
限界…言葉と動きでそう示した斎藤に気づいた総司は、
今までよりも早く手を動かし、絶頂を促す。
「ゃ…っあぁ…!」
「っ…。…良くできました。よしよし。」
呆気なく、総司の手で果てた斎藤を抱き締め、
愛しい彼を落ち着かせるように頭を撫でる。
優しく髪をすいてくる手に安心したのか、うとうととし始める斎藤。
「…そう、じ…。」
「僕のことはいいよ、疲れてたんでしょ?
」
「だが…そうじも…」
睡魔と戦いながら、必死に瞼を持ち上げる斎藤。
さながらそれは、子供が寝るまで母親を引き留めておくようで。
(なにこの可愛い子!
ほんとにやっちゃいたいけど…さすがに今は、ねぇ…)
「いいからいいから。ほら、おやすみ。
夕飯には起こしてあげるから。」
そう言うと、まだ起きていようとする斎藤の目を、総司自身の手で覆ってやる。
「おやすみ。」
「………。」
すぐに規則正しい寝息が聞こえてくる。
布団を敷き、起こさないよう気をつけて移動させてやると、子供のような寝顔を見ることができ、総司は理性を保つのに全力を注ぐ羽目になった。
「…こんな顔、僕以外に見せちゃ駄目だよ?」
そう言うと、音に気をつけて襖を閉める。
──怪我してるのに、無理させちゃったかな。
明日、一くんの好きな茶菓子を買って、お詫びにいこう。
…でも、その前に。
「あ、山崎くん。
夕飯だけど、一くん、部屋で寝てたいって言ってたから、取っておいてくれる?」
──今くらいは、静かな休息を…
──翌日
「あ、はーじめくんっ!」
「なんだ、騒々しい。」
「昨日のお詫びに茶菓子買って来たから、一緒にふぐうっ…」
「っ、総司!」
「なんだ総司、斎藤にいたずらでもしたのか?」
「まぁ、そんなところですよ。土方さんは来ないで下さいね。」
「行かねぇよ!」
「じゃあ一くん、行こっ!」
「しっ、失礼します!」
──刀傷が、じわじわと痛み続けるが…
体が熱いのは、傷だけのせい…なのだろうか?
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だがしかし吹っ切れずR15止まり←
沖斎らぶー(*^^*)うるるるるるる
実は後半部分、保存せずにウィンドウを閉じてしまい…\(^o^)/
とにかく書き直し頑張った!
ぐだぐだですみませむ(>_<)
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