人称のメリットデメリット
人称には一人称、二人称、三人称があります。
一人称は「主人公の視点」で描かれるもので、主人公の心理描写を鮮やかに出来ます。しかし五感に制限があります。
二人称は「相手の固有名詞」で描かれるもので、「あなた」「彼」といった離れた位置で展開していきます。三人称が完全な傍観者の視点ならば、不完全な傍観者の語りといったところでしょうか。
三人称は第三者的視点で描かれるもので、語り手の五感に縛られません。
昔は神の視点といって、心の言葉を描くのはタブーとされていましたが、間接話法という手法が登場してからは、一人だけに限り、可能となりました。
しかし、心の言葉で作られる一人称ほど「読者の共感」を得られる人称ではありません。
それぞれの人称にはこのようなメリットデメリットがあります。物語が浮かんだら、どのような人称がベストなのか決めて筆をとりましょう。
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