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inviso firmamento(嫌われた大空)
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 数日後に入部試験が行われ、青峰は無事に合格した。
2、3年生に混ざって紅白試合をする彼を見て、ボール拾いを担当している女子マネージャー達は黄色い声をあげる。

「中学も高校も変わらないね、桃井さん」
「そうね。 あたしはもっと小さい時から知ってるけど、はっきり言えばその頃から変わってないわ」

そう言って肩を竦めるさつきと、そんな彼女の話を聞いて苦笑するツナ。



 そんな光景が日常になりつつあった、ある日のこと。
誠凜と海常の練習試合を見てくるように言われたツナとさつきの2人はその試合が行われている海常高校に足を運んだ。
そこでツナ達が見たのは、海常を圧倒する新設校・誠凜の姿と、懐かしい顔。

「――1年生なのにもうレギュラーなんだね、黒子君も黄瀬君も」
「そうね。でも黒子君達だけじゃないわよ? 彼も相当」

そう言ってさつきが指差したのは、誠凜の1人。
この試合で既に高い身体能力を発揮していた、火神大我だった。

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あきゅろす。
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