inviso firmamento(嫌われた大空) 7 数日後に入部試験が行われ、青峰は無事に合格した。 2、3年生に混ざって紅白試合をする彼を見て、ボール拾いを担当している女子マネージャー達は黄色い声をあげる。 「中学も高校も変わらないね、桃井さん」 「そうね。 あたしはもっと小さい時から知ってるけど、はっきり言えばその頃から変わってないわ」 そう言って肩を竦めるさつきと、そんな彼女の話を聞いて苦笑するツナ。 そんな光景が日常になりつつあった、ある日のこと。 誠凜と海常の練習試合を見てくるように言われたツナとさつきの2人はその試合が行われている海常高校に足を運んだ。 そこでツナ達が見たのは、海常を圧倒する新設校・誠凜の姿と、懐かしい顔。 「――1年生なのにもうレギュラーなんだね、黒子君も黄瀬君も」 「そうね。でも黒子君達だけじゃないわよ? 彼も相当」 そう言ってさつきが指差したのは、誠凜の1人。 この試合で既に高い身体能力を発揮していた、火神大我だった。 [*前へ][次へ#] [戻る] |