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inviso firmamento(嫌われた大空)
5
「……それ、ホントなんスか?」
「あぁ、俺は嘘は吐かねぇぞ」

 リボーンという目の前の相手から、赤司達はあまりにも信じられない話を聞いた。



ツナがいじめられている事。
理由が、彼がいじめをしていると言う勘違いだという事。
そして、相手の目的はツナの持つリングと、彼が継ぐマフィアの10代目という地位だという事。

 黄瀬は、2つ目までは理解できた。
ただ、最後だけは理解も納得も出来ないようだ。

何故、ツナがマフィアなのだろうか、と。

彼が周りを見ると、黒子と青峰は驚いていて、他のメンバーは寧ろ呆れたような顔をしていた。
大方、嘘を吐くなという思いが、信じられないが故の呆然に変わったのだろう。
それから少しして口を開いたのは赤司だった。

「……リボーンさん、俺は全て信じます。 俺に――俺達に、何か出来ませんか?」
「さっき言っただろ、何も出来ねぇよ……一般人で有る限りはな」

それを聞いて赤司達は息を呑んだ。
つまりそれは、ツナが望んでいない事。

彼等が裏社会の人間になる事だ。

「……ツナ、1つ聞きたいっス」
「な、何? 黄瀬君」

ツナの少し怯えたような声に、黄瀬は思わず同情した。
しかしそんなヒマはないのに加え、同情は相手より自分が上にいると思ってる人物がする事である。
黄瀬はどうにかそんな思いを振り払って、口を開いた。

「ツナは俺達の事、嫌いっスか?」

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