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Subsequent Descent
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 翌朝、慶喜はいたって普通に目を覚ました。
リングの入った箱を鞄の奥にしまい込み、その上に箱が傷つかないよう物を入れる。
準備を終えると1階に降り、朝食をとるといつもの時間になったのを確認。
至って慌てる様子もなく彼は家を出た。

 ちなむと昨日。
会話の後、何故リングがあるのか慶喜は父に尋ねた。
するとそこには意外な事実があったのだ。

14代目が持っているのはよく出来た偽物(フェイク)。
そして彼女を止める為、慶喜は守護者を集めなければならないらしい。
それが意味するのは、現ボスと次期ボス候補の正面衝突だ。

「高2の春なのに、これから卓球部が忙しくなるのに……はぁ」

 父との会話を思い出して若干落ち込んだその時、突然後ろから肩を叩かれて慶喜はビクッとした。

「大丈夫? 沢田君」

声を聞いて誰か把握した彼は後ろを向き、微笑みながら口を開く。

「黎雨(れいう)ちゃんか……びっくりした」
「ごめん」

そう言って慶喜に申し訳なさそうに微笑むのは、同じ高校に通う女子卓球部のメンバー。
そして彼の所属する男子卓球部部長の妹でもある久堂黎雨(くどうれいう)だった。

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