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Subsequent Descent
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「爺ちゃんが……死んだ?」
「あぁ、父さんは死んだ…………いや、殺された」
「っ!」

 少年の父が口にしたのは、あまりにも信じられない事で。
突然そんな事を言われた彼は思わず口を開く。

「何で? 何で爺ちゃんが殺されるんだよ!?」

少年は父に対してそう言った。
しかし、本当はわかっていたのだ。
自分の祖父がどのような世界に生きていたかは、ずっと聞いていたのだから。

 少年の祖父が生きていたのは、引退しても死んでも逃げられない世界・裏社会。
彼はそこを牛耳る『ボンゴレ』というマフィアの12代目だった。
若くしてボスになった為、70になる少し前で辞めたらしいのだが。

「……敵対ファミリーに?」

少年はどうにか声を絞り出して、父に尋ねる。
それならまだ納得がいった。
でも相手が口にしたのは、意外過ぎる集団で――

「違う。 現ボス・ボンゴレ]W世(クオールディチェズィモ)だ」

――悲しすぎる事実だった。

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