[携帯モード] [URL送信]
9
 気絶してたらしい俺は、目を覚ますと何故か檻の中にいた。
何で王子が捕まんなきゃなんねぇんだし。
しばらくぼーっとしていたら、唯一倒れてたスクアーロが目を開けた。
うるさくなるな、と思った次の瞬間。
勢いよく起き上がるとボスの方を見て口を開く。

「っ!? ――おい、XANXUS!」
「何で初めから決め付けてやがる。 俺はぶつかってきた不良を絞めただけだ――男爵の息子だったらしいが」
「ゴタゴタを起こしてんじゃねぇかぁ゙!」

……るせー。
王子がそう思った時には、いつもみたいに殴られてた。
殴られて呻く姿を見て思わず笑った。
それに気づいたのか、スクアーロは慌てて俺を見て口を開く。

「ベル、てめぇ!」
「シシシッ、だって馬鹿みてぇなんだもん。 つーかボス、男爵は爵位の5段階の中で1番下だよね?」
「あぁ、だから言ってやった。 『貴族だったら何でも許されるのか』『貴族に責任は無いのか』ってな。 そうしたら『庶民風情が生意気だ』となってこの有様だ」

[*前へ][次へ#]
[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!