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「なぁ、こういう魔物はいるかぁ?」
そう言って、スクアーロは地面にわかりやすいイラストを描いた。
あいつが描いたのはボスのベスターに王子のミンク、ルッスーリアのクーにレヴィのリヴァイア、そして自分のアーロの5匹。
スクアーロのイラストを見たガキンチョは勢いよく頷くと慌てて口を開く。
「いるよ! これが、おにいさんたちのつかいまなの?」
何のためらいも無くなってきたそいつの問いに、ボスを除く全員が頷いた。
それを見るとガキンチョは目を輝かせた。
「すごーい!」
そいつが言った直後、肉にかぶりついていたボスはその手を止める。
手元に持ってたもう一つをガキンチョに差し出したんだ。
戸惑うそいつにボスは続ける。
「食え、死なれたら困る」
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