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春眠暁を覚えず


朝、カーテンの隙間から射す太陽で目が覚めた。目を開け、はっきりしない意識の中で今日は休みだったなー、と思う。

このまま二度寝してもいいし、部屋の掃除をしてもいい。あれこれ考えているうちに意識がはっきりしてきた。

体を起こし、ぐーっと伸びをしてベッドから出る。



顔を洗いに洗面所に行き、顔を拭いてさっぱりしたところでキッチンに行く。冷蔵庫から麦茶を取り出してコップについで、一口飲んでから今日はどうしようかなー、と考える。


窓の外を見ると雲1つない晴天で、春の陽射しがポカポカと気持ち良さそうだ。
うん、やっぱり今日は出かけることに決めた。


そうと決まれば早く出掛けようと、軽い朝ご飯を食べ、化粧をする。
仕事じゃないからマスカラとチークとグロスだけだ。あんまり厚く塗ると肌呼吸ができなさそうで好きじゃないのだ。
最後に首や腕に日焼け止めを塗る。



クローゼットを開けて服を選ぶ。
この間買った白のワンピースに赤い刺繍がはいったやつにウェスタンブーツを履くか、ショートパンツにレギンスにパンプス。


う〜ん、と腕を組んで悩んでいるとプルルルと携帯が鳴りだした。
メールだ、と携帯を開いて確認する。あ、ヒソカだ。因みに私の携帯はカブトムシ型でとても可愛くて気に入っている。

差出人はヒソカで今日は休みかい?とあったので、そうだよ、と返しておいた。


悩んだ末にワンピースに決めて、着替えて髪を整える。



準備ができたので出発しようと玄関でブーツを履く。鏡の前で確認。よし。
外に出て鍵をかける。エレベーターが来るの
を待ちながら、そういえばあれからヒソカから返事はない。聞いただけかい、と思いながらエレベーターが来たので乗り込み下へ降りた。















外は思った通りポカポカで日光浴を楽しみな
がら駅まで歩く。
今日は隣街まで行ってみようと地下鉄に乗る。

地下鉄から降りてお店が集まっている中心部に行き、服屋や、アクセサリーを見ながらぶらぶらする。


割りと1人で出掛けることが好きな私はこの辺りのお店にもよく行くので、店員さんとも顔見知りが多い。


ちょこちょこ談笑しながらお店を回り、そろそろお腹がすいたなー、と時計をみればお昼を少し過ぎていた。


お店でランチもいいが、今日は天気がいいのでどこかベンチで日向ぼっこをしながら食べるのも捨てがたい。



ぼーっと考えながら歩いていると後ろからドンッと衝撃がきた。

ビックリして思わず、うおっ!と変な声が出たが何とか踏ん張って前に倒れることは免れた。
なんだなんだ、と後ろを向くが誰もいない。










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あきゅろす。
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