素直なアマノジャク【連載中】 20 …イヤ…! こわい。 こわい。 こわい。 こわい。 こわい。 こわい。 こわい―…! 必死に首を横に振った。 自分の意思は『No』だとわかってもらうために、大げさに首を横に振った。 「彼氏と別れたんだろ?」 彼氏? …誰のこと? ショウタ先輩とは1年近く会ってない。 「北高のお坊ちゃんとケンカしてんの見たし、最近店にこなくなったろ。」 北高…? 「浮気とかさせてモメんのもイヤだったんだけど、」 そうだ。 北高って…確か、 「別れたんなら問題ねぇよな?」 『あおいそら』の―…、 「…んぅっ…!!!」 いくら抵抗しても掴まれた腕はビクともせず、 むしろ、抵抗するなと言わんばかりにいっそう強く抑え込まれ、唇を塞がれた。 ―…男なんて、みんなそう。 女の都合はおかまいなしで。 自分の欲望のことしか考えてない。 そんな生き物なんだ。 [*前へ][次へ#] [戻る] |