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・雑記
そうして私は姉を食べた-2




毎日灯りの無い納戸に閉じ込められ、与えられた毛布一枚を体に巻き付けて眠った。

昼夜問わず灯りを持った使用人が現れ、私を輪姦したり暴力をふるう。それに怯えながら次第に胃を襲う耐え難い空腹と闘った。
時々無理矢理飲まされる精液も、繰り返されるセックスや暴力で全て吐いた。


二週間もすると、私から異臭が漂い始めた。私は服も体も血だらけで、汗と精液まみれだった。

三週間程すると、耐え兼ねた使用人達が私を風呂へ入れた。
飢えと喉の渇きのあまり私は無意識に風呂の湯を飲んだ。空腹から逃れられるならなんでも良かった。
その日、風呂から上がった直後は、とても気持ちのいい思いだったのを覚えている。
しかしやはりその後も、それまでと同じ苦痛が私を待っていた。

私は「もう殺して」と、私の上でひたすら腰を振る男に頼んだ。
男は隣にいたもう一人に縄と布を持ってこさせ、布を円柱状に丸めて私にくわえさせ、両端を頭の後ろできつく結び、縄で私の両手を縛った。

「これで舌を噛みきったりしないだろう。」使用人達は、都合のいい性や怒りの捌け口の私を、みすみす殺すつもりはなかった。

私はその日とても久しぶりに、抵抗し、暴れ、泣き叫んだ。どこにそんな力と水分が残っていたのだろうかと、自分自身不思議だった。


不思議だった。

私は死を選ぶ事さえ許されないのだ。





つづく
 

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あきゅろす。
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