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・雑記
そうして私は姉を食べた-1




お腹が減った。


何もないから隣にいた姉を食べた。
普通の肉と変わらないとか、人間は自分のDNAに近いものほど美味しく感じるとか、人間は水っぽくて不味いとか、ザクロみたいな味だとか、色々聞いたことがあるけれど、空腹すぎて味なんて分からなかった。

姉は私と違ってデブで脂肪の塊みたいだったけど、私よりずっと周りから大切にされていて、私みたいに納戸に閉じ込められたり男達に執拗に犯されたり女達に殴られたりしなかった。
それは、姉が母様の実娘で、私が父の妾の娘だからだろう。
母様は私をとても嫌っていて、姉には沢山豪華な食事を与え、私には姉の汚ない食べ残しを与えた。
父様はそんな私の姿を見ても、生きているだけましだろうという顔をするだけ。

しかし、しばらくすると父様は懲りずにまた浮気しだして屋敷にあまり帰ってこなくなった。母様は激怒して私を納戸に閉じ込め、その日、私が気絶するまで使用人達に犯させた。

母様はとても怖い顔で

「お前のせいだお前のせいだお前のせいだお前のせいだお前のせいだお前のせいだお前のせいだお前のせいだ」
と繰り返した。


私が助けてと泣き叫んでも、擦り切れた膣から血が出ても、押さえ付けられた両手はびくともしなかったし、母様は私が気絶しても許してくれなかった。
姉は納戸の扉の隙間から、怯えた目で私を見ていた。

その日から水すら与えてもらえなくなった。






つづく
 

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あきゅろす。
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