間違い
目の前には、絶大の美少年。
さてはて、何を話したらいいのやら…
「あの…」
「はい?」
見つめ合うこと5分。
やっと美少年が口を開いた。
「ココア…頼んでいいですか?」
「え、はい。どうぞ?」
なんだろうこの緩い空間。そして、勝手に頼んでくれ!!
「えっと…あすかさんも何か頼みますか?」
美少年は少し困ったように私の顔を覗き込んできた。その瞳はうるうるしている。
か、かっこいい…
──って!!
「頼みますけど、その前に…」
こほん。と、咳払いを一つ。
美少年は頭の上にクェスチョンマークを浮かべて、見つめてくる。
「………私、あかりなんですけど」
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