自己紹介をしろよ。
「峰岸和緋だ。好きなタイプは綺麗な子!まぁよろしくな!」
「…吉原悠、好きなタイプは外も中も男前な奴だ」
「えーと克海連夜。好きなタイプは綺麗な人かな?よろしく」
「…別に好きなタイプを言えとは言ってないけどな……」
ここは食堂に向かう途中の廊下。
あの後バカ2人を引きはがして自己紹介タイム。
好きなタイプしか言っていないがなんとなく仲良くなったんだろうな。
「おい峰岸。楓に手ぇ出すんじゃねぇぞ」
「どーだろうねー?」
「…貴様は綺麗な奴が好きなんだろうが」
「あくまで、な。俺楓の事気に入ったしなー」
「クソが……」
「…大変だね楓。」
そう思うなら代われよ連夜。
まぁ喧嘩するほど仲が良いって言うけどさ…
「ぉおー!すっげー広い!まじで食堂なのかよー?」
「峰岸は元気だね」
「煩いだけだろう」
いつの間にか食堂に到着。
今は夕食の時間だから人がたくさん居る。
そしてめちゃくちゃ見られている…視線が痛い。
『悠ちゃーん!愛してるよー!』
『克海様ぁー!今日も麗しいですー!』
『北条の奴…また一緒にいるし…』
『ねぇあの人誰!?ヤバイ格好いい!』
『転校生じゃない!?うわーカッコイイ〜』
はぁ…めんどい……
この反応だと和緋の奴にも親衛隊が出来そうだな。
「えーと…なんでこんなに騒がれてんの?お前等って有名人?」
「俺以外な」
「好みでもない奴等に騒がれても嬉しくない」
「同感だねー」
「へぇー」
俺は違う意味で有名人だよ。
有名人にくっつく凡人は嫉妬の対象。
おかげでベタないじめも経験済み。
基本無視だけど。
「詳しい事は飯を食いながらだ」
「かなり腹減っているみたいね。悠」
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