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教育なら任せろ、みっちりしごいてやるよ。





――ポンポン





「む?」



ふにっ




「……ぶっ」


「…………」



肩を叩かれ振り返ると頬に指が刺さった。

思わず固まる。



「……何してんだよ」


「なぁ、アンタが北条楓?」


「だったら何だよ…」



そこには和緋に椎名と呼ばれていた男がニヤニヤしながら俺を見てきた。



「おれン名前は椎名岬な。あのごっつぅデカイのが藍原全っちゅうんや。ヤスと同じ"幹部"やで」


「……ふぅん」



このエセ関西人が幹部か…
つーかコイツも藍原も美形だよな。



「…………」


「…?なに、…!!」



見てんだよ、と続く言葉は椎名の両手で顔を挟まれる事によって途切れた。


近っ!

なんでこんな至近距離で見られてんの俺?





「……………へぇ…よう見ると整った顔してんねんなぁ…肌もスベスベやし…」


「……っ」



頬に添えられた椎名の手が俺の腰に移動してきた。



「エエ体してるやん…腰細いわー…」







ゴスッ!!





「ふごっ!!!」




鼻の下を伸ばしながら俺を引き寄せる。

あまりのキモさに無意識にアッパーカットが出ていた。




「貴様…今楓に何をしようとした…?」


「いい度胸してるね…」


「椎名くん!楓先輩に近付かないで!!」


「岬…むやみやたらに口説くな…」



吹っ飛んだ椎名を囲む悠たち。

柚にいたってはヌンチャクを構え始めた。



「え、ちょっ…4対1はアカンて!!あの皆さん落ち着いて…ぎょぇぇえええ!!!」



あの椎名って奴は危険だな。

無節操にも程がある。
和緋にちゃんと教育させないと、柚が心配だ…



まぁ、俺が教育しても良いんだけどな…






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