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反抗期なんざスキンシップでぶち壊せ。




         ――カンカンカァーン!!!







『終ーーー了ーーーーーー!!!』



『はい、拳と武器を下ろして下さーい。生き残った騎馬はチームごとに分かれてー』




ゴングが鳴り響くと今まで乱闘していた生徒達が動きを止めて、宇野兄弟な指示に従った。

なんで笛からいきなりゴングなのかは面倒だから気にしない事にしよう。




「あンの恥さらしめ……!!あとでシバいてやる…!!」



隣で和緋が低く唸っているのも、気にしない事にした。



「柚くん最後まで残っちゃったね。すごいや」


「うむ。相当に強くなったな」




康人の事にも触れてやれよ…




『はいはーい!!人数が少ないからすぐに結果が出たよー!!』


『まず1位は……』












『『ABクラスー!!』』









          ――ウォオォオオオオオ!!!





うっわ…すげぇ歓声だなオイ。

これでABクラスは2種目連続1位…俺達とほぼ互角か。



「チッ…中々やるなABクラス……」


「でも互角の方が楽しいよね」





『2位は……………』














『『Sクラス!!!』』








           ――ワァァアアァアアア!!





ビリは免れたか…

多分、CDクラスは康人達が自爆したのがマズかったんだろう。

康人が自爆した時に、落ちたハチマキを周りの奴等が拾ってたからな。



アレは大損失だ。







『とゆう訳でビリはCDクラスでーす!!いやー良いトコまでいったのにねー!!』


『お疲れ様でしたー』


『ちょっと片付けとか怪我人の処理とかあるから15分休憩だよ〜』




大して怪我の無い1年生達は疲れたらしく、自分の応援席へなだれ込んだ。


さて、そろそろ颯斗を起こそうかな。





















「楓先輩!!」


「ん?…おぅ!?」



俺を呼ぶ声の方へ顔を向けると誰かが思い切り抱き着いてきた。

よろけたがなんとか踏ん張り、抱き着いてきた人物片手で抱き止める。






「柚?」



抱き止めた顔を見るとその人物は柚だった。




「え、…かかか楓先輩!!お、降ろし…!!」


「んー?まぁ良いだろ?頑張ったんだしな。ほーれクルクル〜」



顔を真っ赤にする柚を上から覗き込み、クルクルと回る。

テレビとかで見た、よく父親が子供にやる様なやつだ。
柚は軽いから片手でも十分だな。






…あれ?俺お父さん?






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あきゅろす。
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