コレもはや玉入れじゃねぇし。
「楓…アレって……」
「影宮…」
ハッ、随分とハデなパフォーマンスだこと…
確かにカゴを落とせばあんな5キロの玉だろうが楽にたくさん入れられるけどよ…
そのカゴを支えている柱…鉄だぞ?
「…アレが影宮とかゆう奴か、楓」
「ぁあ…」
「3年だったんだね。でも見た事ないよ…」
ざわめきから歓声に変わる。
ABクラスの1位は決定だろうな。
あんな芸当、他にやれる奴なんてそういない。
だから別に焦んなくて良いんだよ、颯斗。
お前等じゃその柱は折れねぇぞ。
…とゆうかお前等の足が折れるだろ。
『ハッ!見せつけてくれんじゃねぇかぁ…』
『残り時間あと5分です。皆さん頑張って下さいね』
「あいつ絶対悔しいんだぜー」
「負けず嫌いだしね会長」
超が付く程の負けず嫌いだよ連夜。
喧嘩バカだからな。
「つーか和緋もだろ」
「…バレた?」
「お前もだろう?楓」
「いやいや別にそ…」
――ドォン!!!
『うわぁ!!』
『!!』
「またか!?」
鉄の塊をたたき付けた様な音。
今度は誰が倒したのか、と大勢の生徒が砂埃に立つ人影に注目する。
『へぇ…』
『てめぇは…』
遠くからでもよく分かるガタイの良さ。
そしてそいつのトレードマーク、緑色の髪。
…マジで?
「レタス…」
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