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燃えすぎ注意。





『ゴォール!!!!なんと編入生の峰岸和緋!!Aクラス陸上部の次期エースを一切寄せつけずに堂々の1位でしたー!!』


『さすが黒の悪…もごっ!!』


『Sクラス、序盤から盛り上がってきましたー!!今後も期待しましょう!!』



宇野茜の奴、今の絶対に『黒の悪魔』って言うつもりだったな…

咄嗟に口を塞いだ宇野碧、ナイスだ。






「たっだいまー!!あー楽しかった〜!!」


「峰岸くんすごいじゃないですか!!さすがです!」


「ふん…体力バカだからな貴様は……」


「よせやい、照れるじゃねぇか」


「………………」



悠は誉めた訳じゃないんだけどな。



「かっえでー!!見たか!?俺の華麗なる1位!すごくね!?」


「見たよ、つーかお前が1位になる事ぐらい分かってたし」



こいつに勝てるとしたら…やっぱ日比野とか鳳ぐらいだろ。

いや、でもあいつ等はずっと学園に居るんだしナマってるかもな。


……俺もか。








『今、最後の選手が到着です。お疲れ様でした』


『どんどん行ってみよー!!次のパン食い競争に出場する人は本部前に集まってねー!!』




パン食いか…確かウチのクラスは5人出るんだったな。

えーと、高橋と田京と横山と嶺と……



「俺だな」




悠?



「そっか、悠だったのか」


「パン好きだもんね悠は」


「ファイトです!!」


「ビリにはなんなよ吉原ー!!」


「楓」



悠が俺をジッと見つめ、俺の名を呼ぶ。

可愛らしい顔には不釣り合いなその鋭い瞳には強い意思が宿っている様に見えた。



「どうした?」



問い掛けると悠は和緋を一瞥し、また俺を見る。



「俺も、負けんぞ」


「?……頑張れ?」


「行ってくる」



訳がわからず首をかしげていると肩に重さを感じた。

すぐ横を見ると和緋が俺の肩に腕を乗せ、挑戦的な笑みを悠に向けていた。




「俺だって負けねーぞ吉原〜!!」



和緋が去っていく悠の背中にそう言い放つ。


何だ?
お前等なんか勝負でもしてんのか?



「味方同士で争うなよ和緋…」


「……分かってないね楓の奴」


「まぁ…楓ちゃんですしね…」


「燃えてきたー!!やっぱ勝負事はこうじゃねーとな!!」




これ以上燃えてどうするんだお前…






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あきゅろす。
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