遠足前の幼稚園児かお前は。
この学園の体育祭はSからDまである5クラスをAとB、CとD、そしてSクラスの3チームに分ける。
しかも学年別ではなく1年から3年の混合だ。
ちなみにSクラスは優等生やら部活特待生が多いとゆう事でSクラスだけで1チームらしい。
「ふふふふふ…」
「だ、大丈夫か悠…?」
「血が騒ぐぞ楓…やるからには優勝だ!!」
「賛成ー!!!」
和緋と悠が騒ぎ立てる。
周りは若干引き気味だがそんなものは気にせず燃え上がっていた。
…暑苦しいぞお前等。
「プログラム見せて、楓」
「ん」
「克海くん!代表リレーはいつですか!?」
「えーと……午後だね。午後の2番目」
「き、緊張します…!!」
横で雅が真っ青になっていた。
まぁ2−Sの代表だしな…頑張れよお前等。
『やっほー!体育祭実況の宇野碧でーす!!』
『宇野茜です。じゃあ1500m走に出場する選手は本部前に集まって下さい』
「俺だ!!行ってくる!」
ステレオから聞こえる宇野兄弟の声で応援席にいる生徒達が色めき立つ声を上げた。
去年もこいつ等じゃなかったか?
1500mの出場者である和緋は目をキラキラと輝かせ、無邪気に走って行った。
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