Unbalance Love
04.仲良くしよう
一時間目が終わって始業式。
校長の長ーい話を聞いて、生徒会長の短い話も聞いて、もう寝るーって時に式は終わった。
それからさくさくと帰る準備をして、校内案内の為真人と一緒に鏡と隆都を待った。
「圭ー愛しの隆都くんが迎えにきましたよー、ついでに鏡も」
「阿呆、圭が愛してんのはこの俺だ。つか、ついでは余計だ。」
「カッチーン、今阿呆とかいいやがりましたのこと?阿呆とか馬鹿よりムカつくんですけどー、殴っていい?てか殴るー」
…呆然。今の真人の様子を表すならこれに限る。
俺や俺達と同じクラスになった奴らには日常茶飯事な事だからこんな反応久しぶり。
「二人ともストップ、あのさ、今日クラスに転入生が来たんだ!今から校内を案内する約束だから一緒にきて欲しいんだけどダメかな?」
「「……………」」
ギロッ
そんな擬音が聞こえそうな程二人は息ぴったりに真人を睨んだ。
二人に睨まれて冷や汗を流す真人に折角出来た友達をなくしてなるものかと隆都と鏡の頭を軽く殴って真人にこんな二人だけど根は優しいんだよ、とフォローしておいた、けど、殴られた後も睨み続けてたからあんまり意味無いかもしれない。
「えっと真人?あの…「やぁー圭の友達おもろい性格しとるなぁ、俺澤口真人っていいます。よろしく」
「ふーん、俺二ノ宮隆都、二ノ宮でいいから」
「……蓮極寺鏡。名前呼んだら殴る」
なんて感じ悪い…
「もー二人ともいい加減にしないとっあっコラ鏡!また変な所触って!やめっぎゃっ」
これじゃ注意できないじゃんかー
「俺も混ざるー」
「ははは、ほんまおもろいなぁ」
「誰か止めろー」
なんとか引かれはしなかったけどこの先不安だ…!
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