Vongole Company
064
「リボーン、分かってるな?」
「嗚呼」
朝食のあとにツナに呼び出された俺。
ツナの自室に向かう途中で広間の前を通ると、骸が一人で騒いでやがった。
たぶん悠南もいると思うけどな。
ツナの部屋に入り壁に寄り掛かれば、ツナは念を込めた目で俺を見て言う。
俺はため息をつきながら相槌を打った。
「悠南には必要以上に近づくなよ」
ツナが言ったのはお決まりみてーな約束だった。
何を言ってやがる、ダメツナが。
だったらてめーでさっさと行動しやがれ。
俺はその後無言で部屋を出た。
悠南を迎えに行くために。
時間が早ぇかもしんねーが、知ったこっちゃねぇ。
強制連行すりゃいいんだ。
意外にも広間に迎えに行けば、嬉々として出てきた悠南。
よほど骸が嫌だったみてーだな。
玄関に向かう途中、なんの買い出しをするのかと聞かれたため、俺はサラリと答えた。
「牛だぞ」
「は?」
予想通り、なんともいえないリアクションをする悠南。
俺は一人笑った。
見てて飽きねーな、やっぱり…
悪ぃな、ツナ
必要以上に手を出すかもしれねぇ
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