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Vongole Company
057我が儘な大人
ツンツン、ツンツン



誰かが私の頬をつついている。

しかも何回も。



あれ、何…?



私は眠い目を渋々開けた。



―すると。



「あ、起きた!

おはよう、悠南ちゃん♪」



「お、おはようございます、京子さん」



なぜか私の頬に人差し指をプニプニと差す京子さんの顔がドアップにあった。



ななな、なぜ朝から京子さんが…?!



私が目をパチクリさせながら挨拶をすると京子さんはニッコリ笑った。

しかしすぐに笑顔が曇る。



な、何があったんですか、京子さん…!!



「どうしました、京子さん?」



京子さんの頼みならなんだって聞いちゃうぜ☆と言わんばかりに私は聞いた。

いや、実際には普通に聞いたさ…!!

☆なんて使ったらどこぞの変態ナッポーみたいなテンションの仲間入りじゃんか…!!



京子さんは言いにくそうに口を開いた。



「あの、ね悠南ちゃん…












雲雀さんが悠南ちゃんが来なきゃ起きないって言ってるの」



「はぃいい??!」



何言ってんだ、あの我が儘な大人…!!

雲雀さんに家庭教師を頼んでからというもの毎朝雲雀さんを起こしに行っていた私。

リボーンさんたちが家庭教師を引き受けるようになってからも朝食こそ一緒に食べなくなったが



目 覚 ま し 係



は未だ健在だった。



でも、でも、でも…!!

京子さんたちが戻ってきたんだから京子さんたちに起こしてもらえばいいじゃないですか…!!



京子さんはパンと手を叩き、私に頭を下げる。



え、え、えぇ??!

ちょ、私京子さんにはなんの怒りもないんです!!

むしろ今日も可愛いな、とか思って目の保養を頂いて京子さんには感謝してます…!!

そこの君、変態とか言わない!!



「あ、頭を上げてください、京子さん!!」



ピョコンとベッドから降り、アワアワと声をかける。

このまま京子さんに頭を下げさせたままなんて……

私、死んで償わないと!!



京子さんは私の言葉を聞き、そっと顔を上げた。

そして眉を下げながら言った。



「本当にごめんね」



「いえいえ、京子さんが謝らないでください!!

全て雲雀さんのせいですから!」



手を振りながら私はアハハと笑った。


「それに雲雀さんのところなら慣れてますので!」



「慣れてる?」



私の言葉にキョトンと首を傾げた京子さん。

しかし、私は速攻で着替えていたため気付かなかった。



雲雀さんめ…!!

なんであんなに我が儘なんだ…!!

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あきゅろす。
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