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アレルヤ(ハレルヤ)で20のお題
19/もう少し待って1/なめこ

「待機命令、だよね」
「そうだ」
「なのになんで外にいるのかな、俺たち」

それは。
スメラギにお使いを頼まれたから。近くの街までアルコールをたくさん!これが彼女からのお使いの内容。
両手にビニール袋をぶらさげて、ティエリアとアレルヤは艦までの道のりを歩く。
いつもの通り、密林に隠すように艦は停泊しているので、途中は道無き道を草を掻き分け進まなくてはならない。
歩く度、ビニールの擦れる音と、アルコールの瓶がカチンカチン、と当たる音がする。

「本当に困った人だ」

アレルヤが、肩を落としてはあ、とため息を吐く。
ここは熱帯地域。年中夏という気候だから、暑い。
ぴったりとフィットしたTシャツは暑すぎる。べったりと汗が張り付いているのがわかる。
なのに。
ティエリアはいつものカーディガン姿だ。
(感度鈍いんじゃない?感情も表に出さないし)
文句を言うように涼しげに歩く彼の背中を見ながら毒を吐く。なんだか気にくわない。

「目を閉じろ」

「は?」

「はやく」

「…なんでだよ」

突然。
本当に突然そんなことを言われたから。
くるり、振り返って見える顔もやっぱり涼しげで腹立たしい。

「早く閉じないと、無理やり目を閉じてもらう」

「あのねェ、」


(忠告はした。聞かない方が悪い。)
そんな目をして、ティエリアはアレルヤと同じ視線に立つ。背伸びをして。そして完全に虚を突かれた顔をしている方目の愛しい彼に口付けた。
アレルヤは思わずよろ、として後ずさると具合良く立っていた太い木に背中を預ける形になっててしまった。
ガチャン!ビニールの中の瓶が擦れた。



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あきゅろす。
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