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小連載
たてこもり


中学生の集団が人質を取って立てこもったらしい。

そんな話を聞いてヤコは「親は何やってんの」と一つ感想をこぼした。

買い物帰りに2人して野次馬に混ざっていたのだが、ネウロは謎が無いからとさっさと帰ってしまった。

気を取り直してメガホンで叫んでいる話を聞くところによると、どうも事故で友人が病院で植物状態だとかその親が家で不審死していたりとそんなこんなで警察は何をやっているんだと叫んでいる。

なにやら謎はともかく事件の匂いはする様子だ。



そうこうしているとパトカーが到着。

毎日お勤めお疲れ様と言うしかない面々が現れる。




「警察が来たならもう追い出されるだろうし、帰ろうかな」

「ヤコちゃん、また君か」

「また貴方ですか笹塚さん」




泣きたい。










「説得係みたいなのいないんですか?」

「いないな」



正直、笹塚さんみたいな人が中学生男子の暴走を拳以外の方法でどうやって思っちゃうんですけど。

そんな事を考えながらぶつぶつやっているとたてこもられてる家の窓から身を乗り出した中学生が大声で叫んだ。




「おかしいだろ!病院で死にかかってる息子残して、2人そろって自殺する親なんているかよ!あってたまるか!なんで警察はそんな結論しか出さないんだよ!もっと疑えよ、納得してんじゃねーよ!」




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