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小説
D
条と昼休みを共にする。




ふっ二人きり…





何を話そう。緊張しちゃうなぁ




でもいつも条は何気に空気を感じとって会話をしてくれる。



やっぱり流石とゆうか…






あっという間にお昼休みになった。



約束して暫くソワソワしてしまったけど、勉強は割と好きだから授業が始まるとスイッチが入る。






「ひーろ♪行こ行こ♪穴場だよ〜」





「うん、待ってね。お弁当…っと。」




朝、早く起きて作ってるお弁当を持っていく。











……条が言う、人気の無い穴場とは…。

何と園芸部が放課後集まり、せっせとお花のお世話をしているビニールハウスだった。





「うわぁ…凄いね。花がすごく綺麗っ。それに…勝手にここ使って平気なの?」




条はニンマリして




「ダイジョーブ!何と園芸部の部長は俺の従兄弟なんだわ。
男だけど花一筋でね♪
二年生だよ。
絶対に花を傷つけない約束で合い鍵をゲットしたの♪」




「確かに…穴場だよ。ここ園芸部の人達しか知らないんじゃないかな。
うん。
絶対に大切な花、傷つけないよ!」




僕は割と花や綺麗なもの、可愛いものが好きだ。



だから凄くウキウキしてしまった。






「喜んだ〜嬉しいなぁ。そう、園芸部がね、
花荒らされたくないしイカン事しようとするやつも居るからここは内緒にするって掟作ってんだ。園芸部はまじで花一筋集団さ。大切にしたいんだって…」




解る。





大切にしたい気持ち。





ここを見れば解る。
どれだけ手入れを怠らず、多分休みの日も誰かしら来てお世話しているのだろう。
お花はデリケートだから…





「僕ここ絶対に内緒にするよ。条と従兄弟さん、ありがとう!!」





「どーいたしまして♪さぁ、尋こっちに椅子とテーブルがあるからさ、お昼食べよう」




条が可愛らしい白いテーブルとアンティーク調の椅子に案内してくれた。







「尋はいつもどこでお昼食べてたの?
いつも不思議に感じていたんだよね〜」




「…屋上。」


グッ


ペットボトルのお茶を吹き出しそうになった条。







「尋…もう屋上いくなよ。心配でたまらなくなる。
これからは俺と一緒♪」







毎日…条とお昼を過ごす。





嬉しい…な。

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